2級ボイラー技士 概要

2級ボイラー技士試験受験資格

  受験資格の制限は10項目くらいありますが、一般的なのは次の4つの内どれか一つを受講すれば、受験資格を得ることができます。受験に当たっての年齢制限はありませんが、免許証の交付は満18歳以上にならなければ受けられないので注意が必要です。

 イ.実地修習…事業者(会社)等が実地修習計画を樹立し、あらかじめ各都道府県労働局長に提出して行う特別のもの。

 ロ.実技講習…都道府県労働局長が登録(指定)した団体が行う講習で、修了者には実技講習修了証が交付されます。

 ハ.実技教習…都道府県労働局長が登録(指定)した教育機関が行う運転実技教習で、所定の課程修了者には修了証が交付されます。

 二.技能講習…都道府県労働局長が登録(指定)した団体が行う特定の資格を得るための講習で、修了者には修了証が交付されます。
   管理人は「二.技能講習」を修了して受験資格を得ました。お値段18,000円なり

2級ボイラー技士有資格者の権限

  2級ボイラー技士有資格者は、1級・特級を含めて、ボイラーで企業に就職した場合「ボイラー取扱作業主任者」に選任される権利を得ます。良い権利か、悪い権利か、どちらとも言えません。作業者の指揮(=統括)ができるようになります。なので責任者扱い…あんまり良くない気もしますが、それで手当てが付くのなら…といった具合でしょう。

   取り扱えるボイラーの容量

  1.貫流ボイラー以外のボイラー 伝熱面積25u未満
  2.貫流ボイラー 伝熱面積250u未満
  3.小型ボイラーのみ使用時    ・ 蒸気ボイラー(3u以下) ・ 温水ボイラー(14u以下)
    ・ 蒸気ボイラー(胴の内径750mm以下、かつ胴の長さ1300mm以下)

  ※くわしくはお近くの「安全衛生技術センター」へお問い合わせ下さい。

試験科目・問題数・試験時間・試験の方法

  @ ボイラーの構造に関する知識(10問)
  A ボイラーの取扱いに関する知識(10問)
  B 燃料及び燃焼に関する知識(10問)
  C 関係法令(10問)

 となっており、マーク式筆記試験(五択)で合計3時間行われます。一定の時間が経過すると途中退室が認められます。なお、各科目が合格の場合の「科目合格」制度はありません。

過去問例題集

  @ ボイラーの構造に関する知識

  [問]ハートフォード式連結法による配管についての記述として、正しいものは次のうちどれか。

 1.重力式温水暖房送り管に用いられる。
 2.循環式水管ボイラーの送り管に用いられる。。
 3.温水用貫流ボイラーの給水配管に用いられる。
 4.重力式蒸気暖房送り管に用いられる。
 5.重力式温水水管ボイラーの給水配管に用いられる。

  A ボイラーの取扱いに関する知識

  [問]ボイラーのたき始めの取扱いに関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

 1.水位を確かめてから、水面計の機能試験を行なった。
 2.圧力計のコックが開いていることを確かめた。
 3.安全弁に異常がないか調べた。
 4.吹出し弁が閉じていることを確かめた。
 5.空気抜き弁が閉じていることを確認した。。

  B 燃料及び燃焼に関する知識

  [問]重油に関する説明として、誤っているものは次のうちどれか。

 1.重油の引火点は、軽油より高い。
 2.密度の大きな重油は、一般に粘度が高い。
 3.密度の小さい重油は、一般的に引火点が高い。
 4.重油の密度が高くなると、その粘度は低くなる。
 5.B重油は、A重油より凝固点が高い。

  C 関係法令

  [問]各種検査とその申請先の組わせとして、正しいものは次のうちどれか。

 1.構造検査−−所轄労働基準監督所長
 2.性能検査−−所轄都道府県労働局長
 3.使用検査−−所轄労働基準監督所長
 4.変更検査−−所轄労働基準監督所長
 5.落成検査−−所轄都道府県労働局長

正解 @=4  A=5  B=3  C=4    _

合格基準

  試験科目ごとの成績が、それぞれ40%以上かつ、全体の平均が60%以上で合格です。

2級ボイラー技士は転職に効果あり!若い頃に取得すべし!

  最近は高性能・安価なボイラー機能を果たす免許不要の代替機械が売られており、多くの企業で受け入れられています。これにより燃料を使うボイラーの需要は減少傾向にあり、ボイラー有資格者の需要も下がってくると見込まれています。そんなボイラー技士の現状ですが、依然受験する方は大勢います。そして残念ながら落ちてしまう方も大勢います。そしてまた再挑戦します。私も1回めの受験は不合格で、2度目の受験で合格することができました。今や2級ボイラー技士の資格を持っていても、それだけで雇用が保証される時代ではなくなったように思えます。ですが今の時代、ボイラー技士は再就職の強い味方となっているのです。ボイラー管理は一見重労働のように見えますが、実は高齢者でも務まる軽作業なのです。また、若い頃にボイラー技士として仕事をしたいのなら、2級を取得し、実務経験をつみ、1級、特級と取得し、特級ボイラー技士として働くことが望ましいです。火力発電所も夢ではありません!特級ボイラー技士有資格者は数少ないので、取得できれば逆に企業からお誘いがあるはずです。2級の延長線上に特級はあります。特級取得目的にも、転職の為にも、2級ボイラー技士は人気のある資格であり、再雇用に強い資格でもあるのです。

管理人の2ボ 超・解・攻・略・法 (アドバイス編)

  どうも。管理人です。私はこの2級ボイラー技士を高校2年の8月に受験し落ちました。その後、高校3年の4月に受験し合格、2度目の受験で取得しました。2ボイラーを目指す方への簡単なアドバイスのあと、おすすめの参考書・問題集を「テキスト編」でご紹介します。

  アドバイスは合格した2度目の受験勉強について話します。まず初めに管理人の学習期間ですが、約1週間です。講習を受け、一度受験している為、1週間でしたが、乙4と同じ程度と言われているので、大体2ヶ月前から始めると余裕を持って試験に臨めると思います。

  次に学習内容ですが、私は「ボイラー技士教本」と「安全規則」という2冊の参考書と1冊の図解、更に模擬試験の過去問を使用しました。まず、「ボイラー技士教本」と「安全規則」は音読です。図解は教本などでわからなくなった場合に、「何処が何という名称なのか」ということの確認に使用しました。そして模擬試験の過去問は2回くらいやり、直前には間違えた箇所の問題と答えをノートに書き写し、暗記しました。

  最後に、資格を取得するポイントは「この試験で絶対に取得してやる」という強い信念がなければ合格できません。

管理人の2ボ 超・解・攻・略・法 (テキスト編)

  どうも。管理人です。私はこの2級ボイラー技士を高校3年の4月に2回目の受検で合格、取得しました。2級ボイラー技士を目指す方への、おすすめの参考書・問題集をご紹介します

  まず初めに管理人はテキスト3冊で勝負しました。

  サイト内では管理人厳選のテキストをご紹介しています。ぜひご活用下さい!

テキスト紹介


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